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子どもの学びに寄り添う
作文の指導が少し分かりかけた頃の「書けない」という子への対応です。
「昨日のこと」という話題で作文を書かせました。多くの子がすぐに鉛筆を運ぶ中で
天井をにらんでじっとしている子に気がつきました。
指導に指導に自信がなかったらきっと
「何をしているの」「早く書きましょう」とせかしたり
「よく思い出して」「大事なことを落とさないで」という注文をつけたのでしょうが、
その時はそうでは、ありませんでした。
「書く材料が見つからない時だってあるよね。」
と、先ず、書けないことを受け入れました。そして、テーマに関わる話を聞き出すようにしたのです。
しばらくすると、
「先生、書くことが見つかったよ」
と、気持ちのよさそうな顔で鉛筆を動かし始めました。
「書けないのが当たり前」という気持ちで、どこまでも子どもに寄り添っていこうと
いう気持ちでした。
指導に自信があると、子どもの気持ちに寄り添うことができるのです。