言葉の力(0603109
▼朝の教室。男の子二人がけんか。どうやら「たたいた」「たたかれた」が原因らしい。
仲裁に入り、二人を向かい合わせて理由を聞いた。
一人の子が「僕も悪いんやけど」と前置きして、手を出されたから、やり返したことを説明。
この言い出し方が何ともい言えずさわやかだった。
こういわれては相手の子も言葉を選び
「ぼく、のろまって言われるのがいやなんや。」
と手を出した理由を説明。
「それで、今、どう思ってるの。」と聞くと「悪かったと思ってる。」と自省。
「僕も悪かったけど」という言葉の力が仲直りを作ったといえよう。
何かあっても「ぼくじゃない」「どうして私だけが注意をうけるの」
と、先ず、自己弁護から始める今の子供の言語生活のなかで
自分の非を認め言い方は印象に残った。る
▼保育園の学習発表会を参観した。
0才からの発表は感動の連続。
年長の子が「言葉あそび」なる発表をした。
さいころを振って、出た数だけ進む双六遊び。
止まったところに課題がある。しりとりやあたまとり等。
グループごとに活動。
「よから始まるしりとりをしなさい」という課題を受けたグループ。
「よし」「しか」「かし」「・・・」というようになって、参観者をはらはらさせる。
「しろ」と出てきてほっとする。
一生懸命考えている姿に感動した。考えることは幼児に自信をもたせる。
言葉に関わりながら力の発揮である。
緊張した場面でも、自分をしっかりと出せる姿に逞しささえ感じた。
▼6年生が自分の抱負を語った。
「友達を大事にしたい」「ブラックバスで有名になる」 何か問われて、すぐに自分が語れること。
これもまた生きる力であろう。(吉永幸司)