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「励みになります」040418

●ある研究会で閉会の挨拶をされた校長先生の言葉。新学期になって調理員さんとお話しをする機会があった時のことという前置きのあと、
「若いR先生が食器を返しに来られる時、いつも大きな声で、ごちそうさまと 言って下さるので励みになります」
という調理員さんの声を紹介された。

●この話しを聞きながら、かつて担任をしたクラスの風景を思い出した。そのクラスでは、道徳か学級会の時、給食の後始末して下さる方々の仕事が話題になり、「食器をきれいにしたて返そう」という約束をした。
 最初の1週間ほど、毎日、点検をしてきれいにした返した。きれいにして返却されてくることに気づかれ、子ども達に、
「あなたのクラスは、きれいにして返してくれるのでうれしいですよ。全校 で一番きれいでです。」
と、伝えて下さってた。このことが子ども達に響き、自分たちは全校のお手本のクラスだという誇りが自信につながる多かった。

●「大きな声で、ごちそうさまと言って下さる」の一言の背景に、先生を慕う子どもの姿が浮かんできた。学級を盛り上げるのは難しいことではない。 いいクラスとういうことを誰かに認知したもらう事である。「ごちそうさま」で充分とおもいながら、R先生のクラスで学ぶ子ども達の顔を勝手にを想像していた。